脳貧血は低血圧の人に多い

脳貧血になると、急に立ち上がったり、寝ていて急に頭を持ち上げたときに、くらっとめまいがします。
ひどいときには目の前が真っ暗になることもあります。
脳貧血はこのように頭の位置を急に変えたときに起きます。立ちくらみを訴える人の多くは低血圧の人です。
低血圧の人は立ち上がった瞬間にもともと低い血圧がさらに下がることや、血液が下半身の方へ余分に流れてしまうために、脳へ行く血液量が足りなくなって脳貧血を起こします。

また動脈硬化が進んでいる場合や降圧剤の効きすぎで血圧が低くなりすぎた場合などの高血圧の人の立ちくらみは注意が要ります。

私の場合は浴槽から立ち上がるときによく起きます。立ちくらみなどの脳貧血は低血圧の人がよくなります。
「朝はまるで弱い」という人。朝の駅で脳貧血を起こしている人もいますね。
低血圧の人は朝方に色々な症状が現れやすいようです。ただ血圧が低いだけなら特別問題にすることはありません。
色々な症状は低血圧体質に伴う自律神経のバランスが崩れることから発生しているものが多いようです。

脳貧血と貧血とのちがい

私は貧血症だと言う人がよくいますね。“めまい”“冷や汗”“ぼっとなる”これらは脳貧血です。
貧血とはちがいます。貧血は文字通り“血液が貧乏”だということです。
もすこし正確には血液の中の赤血球の数が少ない状態、または赤血球に含まれる血色素が不足した状態を言います。
赤血球の仕事は酸素を運搬することです。

ということは赤血球の不足が貧血ということです。ですから当然貧血は体内に酸素不足を生じます。
この状態は酸素のうすい高い山に立っている状態で、動悸、息切れ、頭痛、居眠りなどの症状が出ます。
当然脳貧血も起こりやすくなります。

もし貧血とわかれば貧血の種類やその貧血の原因となる他の病気があるかどうかきちんと調べてみましょう。
貧血の症状は
○爪の色が赤みがない。○疲れやすくだるい。○すぐに居眠りをする。○頭が重い。
○階段を上ると心臓がドキドキする。
○脳貧血を起こしやすい。などの自覚症状があります。


貧血には鉄分と銅を摂取しましょう

長時間立った状態でいると貧血で倒れることがあるのは脳貧血が主なものです。
体内に摂取される鉄分が不足すると貧血になることはよく知られています。
鉄はその70%が赤血球のヘモグロビンに含まれ酸素の運搬の働きをします。

この鉄分の欠乏は色々な障害をおこします。
鉄分は調理器具からも摂ることが出来ます。鉄製のフライパンなどがあります。
最近は鉄製食器類がアルミ製品に替わったりフライパンがフッ素コーティングがされて食器類からの鉄分の摂取は減っています。
脳貧血というとすぐに鉄分の不足を連想しますが、鉄分の欠乏の貧血の場合は銅が欠乏していても充分な効果が期待できません。
血液中の酸素の運搬にシトクロムと呼ばれる酵素が一役かっています。
この酵素の中には鉄と銅が使われています。鉄と銅の関係は深くて体内での共存は不可欠のものです。
赤ちゃんに母乳が良いと言われるのは初乳にたくさんの銅が含まれているからです。

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